2008年式883 ボアアップのつづきです。
今回のボアアップで交換する部品ですが、
エンジンではシリンダーヘッド、シリンダー、ピストン。
その他、ハイフローエアクリーナーキットと、クラッチのスプリング。
883と1200のピストン。その差歴然です。 腰下の仕様は883も1200も同じ。
2007年式以降のインジェクション・スポーツスターでは、
色などの外観上の違いは別とすると、883と1200エンジンでは
今回交換する3点、ヘッド周り・シリンダー・ピストン周りが異なるだけです。
意外かも知れませんが、いわゆる腰下・クランクケースやフライホイール、カムなどは
すべて共通部品が使われています。
ですので、非常にシンプルに、純正の1200エンジンとスペック上
全く同じに変更することが可能で、耐久性、信頼性も高く保つことが出来ます。
あとは、駆動系の減速比の設定が両者では異なり(トランスミッションのギヤは共通)
非力な883の方がより低速トルクを発生させる設定になっています。
883を1200にボアアップしたバイクのほうが、もともと1200のスポーツスターよりも
街乗りで力強く感じられるのもそのあたりが関係しています。
ちなみに、1200化する他の方法としては、シリンダーヘッドは883のものを使用し
シリンダーの内径をボーリングで広げ、リバースドームと呼ばれる、頭の凹んだピストンを
を使って圧縮比の帳尻を合わす方法もあります。
一般的にコストは抑えられますが、性能、信頼性の点で賛否両論です。
そんなこんな言っているうちにエンジンが組みあがってしまいました。
次回は、サンダーマックスによるインジェクションチューンなどご報告したいと思います。
ビフォアー(883)→ アフター(1200)